マリアの涙 ②

ぼんぐうサロンvol.8 をより楽しむために ②


1月28日に迫ったぼんぐうサロンvol.8をより楽しんでいただくため、前回のマリアの涙①に続いて2回目のプチ解説コラムをお届けいたします。


今回の演奏会のテーマになっている『マリアの涙』

カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」はまさにそのマリアの悲しみの場面を描いたものと言えるでしょう。

 キリストの埋葬 Michelangelo Merisi da Caravaggio

さてここでクイズです!

この絵画の3人の女性のうち、「マリア」はどの人でしょう?


正解は・・・

  

   

   

    

    

    

   

    

    

全員マリアです。


左から聖母マリア、マグダラのマリア、クロパの妻マリアです。
キリスト教でマリアといえばイエスの母である「聖母マリア」を思い浮かべる方も多いでしょう。
ですがイエスの生きた時代、マリアはメジャーな名前で、新約聖書の中にも複数名のマリアが登場します。


今回の演奏会で出てくるマリアは、ほぼ「聖母マリア」のことを表しているのですが、一曲だけ「マグダラのマリア」の曲があります。

A piè della gran croce(大いなる十字架のもとで) G.フレスコバルディ作曲

G.フレスコバルディ(1583-1643)はイタリア・フェラーラ生まれの作曲家で、サン・ピエトロ大聖堂やメディチ家の宮廷オルガニストも務めていた作曲家です。この曲はArie Musicali 第1巻に収録された宗教的ソネット(4・4・3・3の14行からなる定型詩)で、Maddalena alla Croce (十字架のマグダラ)という題名も付いています。


マグダラのマリアは前述の、「聖書にはマリアがたくさん問題」により、様々なマリアと融合し、娼婦から聖女まで多様な人物像が生まれ、イエスの恋人だったという伝説まで残っています。
若く美しく、どこか妖艶な女性として描かれるのもそのためでしょう。

曲の内容はイエスの死を嘆くものではありますが、彼女の美しさにも言及しており「彼女の瞳や髪はインドやアトラス山脈の真珠、金よりも美しい」と歌っています。
「あなたが死んで私は生きていけるでしょうか」という箇所などに施された半音階の旋律には、彼女の悲しみだけでなく、妖艶な美しささえ感じてしまうのです。

                                                                   中川詩歩 田尻健

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次回へ続く

ぼんぐうサロンvol.8 『マリアの涙〜17世紀イタリアの祈りと嘆き』

2022年1月28日(金) 19時開演 (18時30分開場) 20時終演予定

[会場]メディアファイブ サロン

福岡市中央区薬院 1-1-1「薬院ビジネスガーデン」 6階 (薬院駅から徒歩1分)

[出演]
ソプラノ:中川 詩歩
テノール:田尻 健
テオルボ:太田 耕平

[チケット]
有料会員:2,000円  ※当日会場でも会員登録出来ます
一般:2,500円
学生:1,000円 ※受付にて学生証をご提示ください
予約申し込みフォームはこちら

ライブ配信:1,000円
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※感染症予防対策のため、会場内ではマスクと消毒の徹底をお願いしています

また、咽頭痛や発熱など体調不良の方はご来場をご遠慮ください

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