マリアの涙 ①

ぼんぐうサロンvol.8 をより楽しむために

みなさんこんにちは。2022年でぼんぐうも2年目となりました。このコロナ禍の最中ではありますが、私たちぼんぐうメンバーは、直に音楽を聴きたい方や、おうちでゆっくり音楽を聴きたい方にも楽しんでいただけるように、活動を続けて行きたいと思っています。

ぼんぐうサロンvol.8 『マリアの涙〜17世紀イタリアの祈りと嘆き』を2022年1月28日(金)に開催するにあたり、出演者の歌手、中川詩歩・田尻健の2人で、今回演奏する曲の魅力などを交えたコラムを、数回に渡ってお届けいたします。

皆さんは『Ave Maria(アヴェマリア)』という曲を一度は耳にされたことがあると思います。有名なのはシューベルトやグノーなどがあります。この『Ave Maria』とはどういった意味でしょう。

このラテン語を日本語訳すると「めでたし マリア」という意味があります。キリスト教の始祖イエス・キリストの生みの母であるマリアは、カトリックでは神の母として崇められ、多く聖母マリアの賛歌が生まれました。その中でも『Ave Maria』はとても有名で、世界で一番作曲されたタイトルだとも言われています。

余談ですが、私たちは広島のエリザベト音楽大学出身で同級生だったのですが、この大学はキリスト教のカトリックの大学で、校歌は合唱界ではお馴染みのT.L.de ビクトリア作曲の『Ave Maria』でした。大学の入学式や卒業式にはこの曲を全学生で歌うのです。実は2人とも合唱が大好きで、宗教曲を勉強したくてこの大学を選んだという同じ動機がありました。なので私たちにとって、この宗教音楽というのは欠かせないジャンルなのです。

ということで今回のコンサートでは、そんな私たちの大好きな、宗教音楽作品の響きを皆さまにお届けしようと思います。

聖母マリア Giovanni Battista Salvi da Sassoferrato 

『Salve Regina』(めでたし元后)B.グラティアーニ作曲

この主題も『Ave Maria』と負けじと劣らぬ人気があるもので、「Salve」と「Ave」は同じように「祝福されよ」や「こんにちは」という意味があります。『Salve Regina』はカトリックの伝統的な祈祷文の一つで、一日の終わりの祈りとして歌われます。

今回取り上げる作曲家ボニファティオ・グラティアーニ (1606-1664)は、イタリア・マリーノ生まれの作曲家、オルガニストとして活躍し数多くの宗教作品を残しています。またマリノ大聖堂の聖職者や、ローマのジェズ教会と神学校の楽長でもありました。この『Salve Regina』は、Motetti a voce sola 第一巻に収録されています。

グラティアーニはこの作品を6つの部分に分けて、4拍子と3拍子の交互で作曲しています。各部分それぞれ歌詞によってキャラクターが明確で変化に富んでおり、また音域も広いのです。歌い手泣かせではありますが、ドラマティックで劇的な熱い音楽となっています。特に「涙の谷で呻き泣く」ところは美しい下降旋律で描かれ、まさに涙の川が流れているかのようです。また冒頭の旋律は同名のグレゴリオ聖歌から引用されています。このグレゴリオ聖歌も激熱なんですよね!!個人的な意見ですが、イタリアの作曲家による聖母賛歌は情熱的な作品が多いように思います。マリア様への並々ならぬ想いを感じます。
さすがはマンマ・ミーア(私のお母さん=私の聖母マリア) の国ですね!!

・・・・・・・・・・・次回へ続く

ぼんぐうサロンvol.8 『マリアの涙〜17世紀イタリアの祈りと嘆き』

2022年1月28日(金) 19時開演 (18時30分開場) 20時終演予定

[会場]メディアファイブ サロン

福岡市中央区薬院 1-1-1「薬院ビジネスガーデン」 6階 (薬院駅から徒歩1分)

[出演]
ソプラノ:中川 詩歩
テノール:田尻 健
テオルボ:太田 耕平

[チケット]
有料会員:2,000円  ※当日会場でも会員登録出来ます
一般:2,500円
学生:1,000円 ※受付にて学生証をご提示ください
予約申し込みフォームはこちら

ライブ配信:1,000円
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※感染症予防対策のため、会場内ではマスクと消毒の徹底をお願いしています

また、咽頭痛や発熱など体調不良の方はご来場をご遠慮ください

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