久しぶりのヨーロッパ記 【松隈 聡子】

留学から日本に戻ってきて早17年(!)。
それ以来、久しぶりにヨーロッパへ行ってきました。ドイツ(何度か行ったことあり)とイタリア(初めて)の旅でした。
書いていると信じられないくらい長くなってしまいました。お付き合いいただける方は読んでみてください。

1、2日目 関空→ベルリン→ライプツィヒ
夜出発のフィンエアーで関空からヘルシンキを経由し、翌日朝に最初の目的地ベルリンへ。
飛行機の中で寝て、朝から動けて効率良い!と思っていたのですが、飛行機の中で寝られたにも関わらず体力的にかなりきつかったことをまずはご報告します・・・
ベルリンではフリードリヒ大王と関わりの深いサンスーシ宮殿を訪れたかったのですが、体調を考慮し泣く泣く断念。
でもブランデンブルク門を見たり、

可愛いチョコレート屋さんに寄ったり、ベルリン名物Curryburstを食べたり、

ベルリンの壁を見たりしました。

落書きだらけ。

午後からはライプツィヒへ移動。到着したのは夕方なので、ご飯を食べて翌日のトーマス教会での日曜礼拝に備えます。

シュニッツェルとスープ。写真ではわかりづらいですがとんでもない量でした。美味しかったです。が、やや塩分高め。

3日目 ライプツィヒ→ミュンヘン
ちょうど日曜日だったため、トーマス教会の日曜礼拝に参加しました。教えてくれた友人に感謝です。教会内は写真撮影不可だったので写真はないのですが、本当に充実した内容でした。
入り口でその日の礼拝のために作られた13ページに渡る冊子をいただけたんですが、英語でも併記してあり、流れもわかりやすかったです。たくさん讃美歌を歌うんですが、グレゴリオ聖歌、シュッツやバッハはもちろん、20世紀の作曲家も取り上げられており、幅の広さを感じました。そして日曜朝9:30にも関わらず本当に多くの市民(あまり観光客に見えなかった)が教会を訪れ、楽譜を見ながら讃美歌を歌い、オルガンや少年合唱の演奏に自然に聴き入る姿に触れ、ここではクラシック音楽がしっかりと生活に根付いているんだなあと実感しました。バッハの頃からずっと地続きで続いているんだなあとなんだかうらやましく感じました。

バッハのお膝元にてお決まりの記念撮影。
その後バッハ博物館を見学して、一旦ベルリンへ戻りそこからミュンヘンへ向かいます。
ミュンヘンで夕食に食べた白ソーセージもとても美味しかったです。

4日目 ミュンヘン→ボローニャ
ミュンヘンでは一緒に行った夫が楽しみにしていた鉄道博物館へ。
しかし到着後、その日は午後からしか開館しないということを知ったのです・・・
午後はイタリアへ向かう電車に乗車するので、泣く泣くひとけのない博物館を後にしました(しかも雨)。

ミュンヘンのホテルでの朝食。オーガニックな食材やフレッシュな果物がたくさんあり、テンションが爆上がってました。

ミュンヘンからボローニャへ行く長距離列車。静かにする車両(?)だったんですが、本当に静かでした。
7時間ほどの乗車時間で、憧れの食堂車もあり、しかも席まで持ってきてもらえるというサービスまであったのですが、車窓をぼんやり眺め楽しんだり、夫と冷戦を迎えたりしているとあっという間に到着間際となってしまい、なんと注文できず。
空腹のままボローニャへ到着。すっかり暗くなっていましたが、宿泊場所までタクシーを拾おうと思っても全く捕まらず結局バスで辿り着きました。

5日目 ヴェネチア
この日はボローニャからヴェネチアへ日帰りで訪れたのですが、鉄道会社のストライキによりヴェネチア行きの電車が1時間遅れに。
よってヴェネチアの滞在時間がまさかの2時間半となりました。
ヴェネチアではサンマルコ寺院やピエタ寺院があったところに行ってみたかったのですが、時間がなくなり断念、リアルト橋までヴェネチアの街並みを楽しみながら歩き回りました。

もちろん運河が有名なヴェネチアですが、迷路のように張り巡らす狭い小道もとても魅力的でした。
今は観光客で溢れかえり、島内に住む人はそんなに多くないのかなという気がしますが、ヴィヴァルディが生きた18世紀は、地元の子どもたちにとっても本当に楽しい町だったのではと思いを馳せました。なんとなくですが、パワフルな音楽のイメージと結びつく気がします。子どもだったらこんな町、走り回らざるを得ない・・・

夜はボローニャへ戻り、可愛らしい雰囲気のトラットリアでパスタや魚介類をいただきました。
ドイツほどではない気はしますが、相変わらず量は多め。注文した後にボロネーゼ(メニューでの表記はRagú)があるのに気がつき愕然。でもこのアマトリチャーナもとっても美味しかったです。

ちなみにイタリアでの宿泊はボローニャ、ローマ共にエアビーで取りました。
比較的安価で部屋も広く、サービスも良かったです。

ボローニャの町並み。赤い町という印象でした。

6日目 ボローニャ→フィレンツェ→ローマ
こぢんまりとした素敵な町ボローニャを出発し、花の都フィレンツェへ。
フィレンツェへ着くと、その華やかさに目を奪われました。

ここでも例えば有名なウフィツィ美術館などへ行く時間はなく、ただただ街歩きをしまくりました。
今更ながら白状しますと、今回の旅で美術館へは一度も訪れていません。
もちろん訪れたい気持ちはありつつ、しかし行くならしっかり時間をかけて見たいので、今回は断念し、とにかく街中を歩き回って散策することがメインの旅となりました。
でもそれはそれで十分楽しく、各地の生活や文化を肌で感じられるものになった気がします。

その後また電車に乗って最終目的地のローマへ。

7日目 ローマ、バチカン
ローマに着いてすぐ感じたのは、とにかく街中の建築物がどれもこれも芸術作品のようで、今まで訪れたどの街とも違った圧倒的な迫力でした。こんなに古く美しい建物に囲まれて、ここで生まれたり生活していると、どんな価値観になるんだろうと圧倒されました。

この日の朝、たまたま仕事で連絡をとったO田さん。今ローマにいます、と伝えると、おすすめスポットを教えてくれました。
それに従い、さっそくフォロ・ロマーノやコロッセオへ。外から見ただけでそのスケールの大きさ、そして細部の繊細さ、美しさに圧倒されます。

石像のところは写真が置いてあります。出張中でしょうか。もしかして万博?
しかしここで問題が。こういった有名な観光施設は事前予約必須で、その場で予約することはかなり困難なことに気がつきました。
仕方がないので外から眺めて楽しみました。外観をよく見ると、石がかなり薄く切って使われているのがわかります。まるで玉ねぎの薄切り。こんなに薄切りにされた石は初めて見ました。ものすごい技術ですね。ちなみにこの薄切りは街中でもたまに見かけました。

午後はバチカン市国へ。奇しくもこの日はコンクラーベ真っ最中、まさに新しいローマ教皇が選出された日でした。私たちが訪れた時はまだ決まる前でしたが、多くの人が広場で待ち侘びている様子で、システィーナ礼拝堂はコンクラーベ中のため立ち入り禁止でした(例の如く予約していなかったのでそもそも入れなかったかも)。
サン・ピエトロ寺院には予約なしで入ることができたのですが、建物の中に一歩入ると、一見シンプルな外観からは想像もつかないような空間が広がっており、ミケランジェロが描いた天井の絵など、その重厚さ、美しさに圧倒されました。

その後一度宿に戻ってジェラートを食べ(めちゃくちゃ美味しかった。日本にもいたる所にジェラート屋さんほしい)、この日の夜は当日朝にチャットGPTに教えてもらった演奏会へ行ってみました。
「バロックコンサート」と銘打ったコンサートで、ヴィヴァルディ、サンマルティーニなどイタリアの作曲家の弦楽合奏作品というプログラム。テベレ川沿いにある素敵な小さな教会で行われました。

奏法自体はモダンだったのですが、音楽的な表現などとても楽しい内容でした。
お客さんも地域の人たちが集っている感じで、とても良い雰囲気でした。
その後は宿近くのイタリアが誇るおしゃれスーパー、Eatalyでお土産を買ったり楽しんで、翌日は早朝に出発し帰路につきました。

最後に、今回の旅で各地から自宅へ絵葉書を送って見ました。
消印のスタンプとかいっぱい押してもらえるかなあと期待してましたが、やはり効率化の傾向にあるのか、だいぶ簡素化されてる印象でした。パスポートも同じですね。
ベルリン、ボローニャ、バチカンからそれぞれ投函したんですが、ベルリンからの葉書が一番時間がかかり、3週間ほど経って到着しました。

上からボローニャ、バチカン、ベルリン発。

飛行機もすっかり高くなってしまい、なかなか気軽に訪れるのが難しくなってしまったヨーロッパですが、また行きたいなあ、次は演奏会やフェスティバルとか行ってみたいなあと夢が膨らみました。(試しに2008年に使った航空券の値段を調べてみたら、夏のシーズン、今回と同じフィンエアー、アムス日本の往復で450ユーロくらいでした・・・。)
それと今回、あまり体調が万全でなく、ヨーロッパのお友達に全く会えなかったのが残念でした。いつかまたぜひ・・・!

ここまでお読みいただいた希少な皆さま、お付き合いいただきありがとうございました!

松隈 聡子

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