写真の楽器はオッタヴィーノ・スピネットと呼ばれる16世紀のチェンバロ。幅68cm、奥行き41cmという超小型です。チェンバロでいう4フィート(実音のオクターブ上)の音になっています。私が持っているこの楽器は、アーリー・ミュージック・ショップでかつて売られていたキットを組み立てたものです。もう20年以上前になりますが、私がフランスに留学していたころ、前記のパリ支店が閉店してしまったのですが、このキットが在庫処分で安売りされていたのを、私と同じチェンバロの先生についていた友達が見つけて知らせてくれました。彼女は私がそのころルネサンス音楽に使えて持ち運びがしやすいオッタヴィーノを探していたのを知っていて知らせてくれたのですが、それと同時に彼女は一度チェンバロを組み立ててみたいと思っていました。そこで私がこのキットを買ったら彼女が組み立ててくれるということで話がまとまりました。ところが私が日本に帰るまでに楽器を仕上げることができなかったため、最後の鍵盤やジャックの調整や、ボイシングなどは私が自分でやることになりました。